社団法人 吹田市歯科医師会
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はじめに
1. 障害のある方とお口の健康

お口の機能は、話す、笑う、噛む、味わう、飲み込むなど、どれもとても大切で、お口の健康は楽しく気持ちよく元気に生活する上で欠かすことができないものです。

心身に障害をお持ちの方にとっても、お口の健康は同じように大事なものですが、障害のためにうまくお手入れができない、お口のケアをすることまで注意をはらうことができずに過ごしている、ということも少なからずあるようです。

2. 吹田市歯科医師会の取り組み

吹田市歯科医師会は平成7年より障害者作業所の歯科健診・歯みがき指導などを通して、障害のある方のお口の健康について、積極的に取り組んでまいりました。

*障害者作業所における健診指導の結果
 
@ 歯科健診のデータから、障害のある方は健常者に比べて、むし歯や歯周病などで早くに歯を失ってしまっている方が多いといえます。
A 下のグラフは、当会が健診・指導を実施している作業所での、一人あたりのむし歯の本数の変化を表したものです。A、B作業所とも12年間で明らかに減ってきています。これは、歯科健診・歯みがき指導の実施により、障害のある方とそのご家族、作業所職員のお口の健康に対する意識が向上した成果だといえます
Q&A
Q1. 手が不自由で、うまく歯みがきができないのですが?
Q2. 自分で歯みがきができないのですが?
Q3. 歯みがきを嫌がってさせてくれないのですが?
Q4. 食事の時、うまく飲み込めなかったり、よくむせるのですが?
Q5. 知的障害の子どもで、以前治療を嫌がったり、待合室で大声を出すことがあったのですが、治療を受けることはできますか?
また、車椅子でも通院できますか?
Q6. 学童期の知的障害の子どもですが、自分で歯みがきをしたがって仕上げみがきをさせてくれません。どうしたらよいでしょうか?
Q7. 抗うつ剤等、精神の薬を飲んでいるせいか、口が渇きやすいのですが、歯やお口に影響がありますか?また、他の薬ではどうでしょうか?
Q&A
Q1 手が不自由で、うまく歯みがきができないのですが?
A1

歯ブラシを握るのがうまくいかない場合、歯ブラシの柄にホースやガーゼなどを巻いて太くすることで握りやすくすることができます。また、取っ手をつけたり、マジックテープを利用して手に固定する方法もあります。

脳性マヒなどで手や頭が動いてうまくできない時は、座った姿勢で片方の手で支えてみるとうまくいくことがあります。

脳梗塞などの片側マヒで、利き手が不自由になった場合、不慣れな手でみがくと力が入り過ぎてしまうことがありますので注意しましょう。また、お口の中の感覚が以前と違うために、みがけていると思っていても、マヒ側に汚れが多く残ってしまうこともよくあります。お口の中を鏡でよく見て汚れが残っていないか確かめてみることも大切です。

また、電動歯ブラシを使うとうまく歯をみがけることもあります。特に上肢に機能障害があって、歯ブラシは使えるが細かな動作ができない人には有効なことがあります。しかし、電動歯ブラシ自体の重さの問題もあり、毛先をみがきたい部位にきちんと当てることができなければ、その効果は十分とはいえません。歯科医院等で相談されてから使用した方がよいでしょう。

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Q2 自分で歯みがきができないのですが?
A2 できるだけ本人でおこなえることは本人がおこなうようにしますが、無理をせずできることからはじめましょう。

介助者が歯みがきをしてあげる時は、明るい場所で、軟らかめの歯ブラシで植毛部は小さめのものを用意します。みがいてもらう人にとって安心感があり、介助者にとっても楽な姿勢を確保します。頭を安定させるために、寝かせるか、イスに座ってもらって介助者が後ろから頭をかかえるようにしてみがきましょう。

うがいがうまくできない場合は、水気をきったガーゼやスポンジブラシで汚れを拭き取ったり、歯みがき粉は使わず、コップの水で時々歯ブラシを洗いながら歯みがきしましょう。吸引器と接続できる歯ブラシもあります。

歯みがきすることによって口の清掃と同時に快適な刺激による爽快感をもたらすことが重要です。あくまでも本人や家族の同意のもとに、体調等に配慮しながらすすめましょう。

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Q3 歯みがきを嫌がってさせてくれないのですが?
A3

まず、口の中に物や指が入ることに慣れていないことが考えられます。少しずつ歯ブラシを口に入れることから慣れさせてあげましょう。一生懸命みがこうとするあまり歯ブラシにカが入り過ぎ、痛がっているとも考えられます。やさしく歯ブラシをあてて少し振動させる程度で十分にプラークは除去できます。

発達障害などの場合、視覚的な情報手段を用いるなどして、歯みがきの必要性を理解させてあげると、うまく習慣化することがあります。ただ、本人だけではうまくみがくことが難しい場合が多いので、歯ブラシを口に入れることに慣れたら介助みがきの練習もしましょう。

また、口を閉じてしまって歯ブラシが入れられない場合は、人差し指を口角から歯ぐきに沿って第2関節くらいまで入れると指先が歯のないところまでいきます。そこで指先を上下の一番奥の歯の後ろに入れると少し口が開くはずです。手前に入れると指を噛まれるので、注意してください。口が少し開いたら、割り箸にガーゼを巻いた物などを奥歯で噛んでもらうと口を開いた状態を保つことができます。

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Q4 食事の時、うまく飲み込めなかったり、よくむせるのですが?
A4

食事をとる姿勢を確かめてみましょう。図のように、ひざが直角になるようにして、足の裏はしっかり床につけ、頭が後ろに傾かないようにテーブルやイスを調整することで、うまくいく場合があります。また、食事にとろみをつける工夫が有効なこともあります。

飲み込む機能はトレーニング(嚥下体操)やマッサージ刺激などで向上することがあるので、歯科医師に相談してみましょう。

また、うまく飲み込めないために経管栄養されている場合は、特に口の中の細菌が呼吸器官(気管や肺)に入ってしまう可能性が高いので、常に清潔に保つようにしましょう。

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Q5 知的障害の子どもで、以前治療を嫌がったり、待合室で大声を出すことがあったのですが、治療を受けることはできますか?
また、車椅子でも通院できますか?
A5 いきなり、治療に入るのは困難かもしれませんが、まず、歯科医院の雰囲気に慣れるために、最初は歯みがきの練習等で慣れてもらい、簡単なことからトレーニングしていくといいでしょう。

また、大声を出すお子さんについては、あまリ気にされなくてよいかと思います。もし心配ならば事前に歯科医院にご相談ください。時間帯を調整するなど配慮していただけると思います。それでも、どうしても治療が困難な場合は、大学病院等で鎮静下あるいは全身麻酔下で治療を受けることも可能です。

車椅子での通院に関しましては、診療を希望される歯科医院に事前にお問い合わせください。また、車椅子での通院が可能な歯科医院を、協力歯科医院のページに掲載しています。

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Q6 学童期の知的障害の子どもですが、自分で歯みがきをしたがって仕上げみがきをさせてくれません。どうしたらよいでしょうか?
A6

子ども自身に自立心が芽生え始め、保護者の介入を嫌うようになることが一因としてあげられます。歯垢染色剤と鏡を用いて汚れの部位を指摘したり、絵カード等を利用してみがく部位を示したりしながら反復指導することにより、本人の歯みがきに対する興味と大切さを徐々に養っていくことも必要です。そしてきれいに自分でみがけないところは、あせらずに仕上げみがきを試みてください。

また、かかりつけ歯科医に専門的なサポート(プロフェッショナル・ケア)について相談してみられてはいかがでしょうか。


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Q7 抗うつ剤等、精神の薬を飲んでいるせいか、口が渇きやすいのですが、歯やお口に影響がありますか?また、他の薬ではどうでしょうか?
A7

口の中が渇いていると、噛んだものをうまくまとめられずに飲み込みにくくなります。また、食べ物の屑が残りやすく、頬や上顎の粘膜に引っ付いたりし、口の中が不潔になってしまいます。それに加えて、唾液の分泌が少ない状態ですので抗菌力も低下し、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。

また、『抗けいれん薬(てんかんの薬)』や『高血圧治療薬』の一部などでは副作用で歯ぐきが肥大してしまうことがありますので、歯と歯ぐきの間をしっかりみがくように注意しましょう。

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